歯石
こんにちは。
歯科衛生士の町田です!
みなさん、歯科医院で「歯石がついてますよ」と言われたことはありませんか?
当院では、定期的な歯科検診と歯石除去(クリーニング)をオススメしております。
●歯石とは?
お口の中のプラーク(細菌の塊)に、血液や唾液に含まれているミネラル成分(カルシウム/リンなど)と結合して石灰化してしまったものです。
●なぜ歯石があるとよくないのか
歯石は上の図のような多孔質(小さな穴が多数空いている形状)なので、その穴に歯周病菌やムシ歯菌がすみつき、歯周病やムシ歯などのリスクファクターとなります。
また、歯石に繫殖した細菌はLPSという有害な毒素をだします。
この毒素は、炎症性サイトカインという炎症を促進する物質を体にださせます。それによって歯の周りの骨を溶かしてしまい、歯周病の直接の原因にもなります。
その他にも歯ぐきに炎症を起こし腫れるなどといった症状を引き起こします。
●歯石を除去しないと...
歯石の下にむし歯がある場合や歯と腫れている歯ぐきの境目にできてしまったむし歯の場合は、むし歯の範囲が明確に見えないため、きちんと削って詰めることができません。
補綴物(詰め物、被せものやブリッジなど)の型取りの際に、歯ぐきが腫れていると出血し、
歯との境目の型が取れないため、初めから適合の悪い補綴物が入ることになります。
そのため、「すぐ取れた」「再びむし歯になった」「歯ぐきの炎症が悪化した」などというトラブルの原因となります。
ここからは当院の歯周病治療の症例をお見せします。
歯石除去前
歯石除去後
歯石を除去したことにより歯ぐきの炎症がとれ、引き締まったのがよく分かりますね!
どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、歯石を付きにくくすることは可能ですが、付くことをゼロにすることはできません!
歯石はおよそ3ヶ月の周期で、出来上がると言われています。それを目安に落としてお口の健康を守りましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
衛生士 町田