舌苔(ぜったい)って?
こんにちは。衛生士の町田です!
今回は舌苔(ぜったい)についてお話します。
皆さん、舌は磨いていますか?
歯のケアはしているけど、
舌のケアは何もしていないという方は
多いのではないでしょうか?
舌を鏡で見ると舌の表面が白かったり
黄色くなっていませんか?
舌には「舌苔」と呼ばれるコケの様なものが
付いていることがあります。
これは食べかすだけではなく、
細菌やウイルスが舌の表面に付着したものです。
最新の研究では、
新型コロナウイルスを活性化させ、
細胞に侵入させやすくする物質が
舌苔の中に存在していることがわかってきました。
だからこそ舌磨きで舌苔を減らす必要があります。
舌苔を放置しておくと…
●口臭の原因になる
口臭の90%以上は口の中に原因があります。
口臭の主成分は口の中の細菌が
含硫アミノ酸を分解することにより
発生するガスであり、
揮発性硫黄化合物と呼ばれています。
舌苔は含硫アミノ酸を含む
剥離上皮細胞に富むことから、
揮発性硫黄化合物のおもな発生原因となります。
また口臭がある人とない人とでは、
舌苔の細菌構成が異なります。
また歯周病になると舌苔も増える傾向があります。
●味覚障害
舌の表面には味蕾(みらい)と呼ばれる、
味覚を感じる器官があります。
蓄積した舌苔により味の刺激を
感じる味蕾が機能しなくなり、
味覚障害になる恐れがあります。
●誤嚥性肺炎
食べ物や飲み物、口腔内の分泌物などが
気管や肺に入ることを誤嚥(ごえん)と言い、
誤嚥によって引き起こされる肺炎を
誤嚥性肺炎と言います。
舌苔が多いと、
誤嚥性肺炎を引き起こす原因となる
細菌を誤嚥をした時に、
細菌が気管や肺に入ってしまうため、
誤嚥性肺炎になるリスクが高くなってしまいます。
なかでも睡眠中に少量の唾液が
気管に入って起こる不顕性誤嚥は、
本人も自覚がなく危険です。
口の中の細菌を減らす為に
舌苔を除去し清潔に保つことがとても重要です。
①舌をできるだけ前に突出させます
②舌ブラシを水で濡らしてから舌に当て、
なでるように優しく舌の奥から
手前に引く様に磨きます。
舌の先端ではなく奥2/3を磨くのを意識します。
③軽く流水で流しながら数回繰り返します。
ブラシに絡め取った汚れが目に見えるので、
ブラシに汚れが付かなくなったら
磨き終わりの目安です。
④使用後は流水でしっかり汚れを落として、
湿気の少ない涼しいところで清潔に保管しましょう。
毎日コツコツ舌ケアをして
お口の環境もよくしていきましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
DH 町田