親知らずが痛い!
このままにしていても大丈夫?
親知らずのあたりがズキズキと痛み、口を開けにくくなったことはありませんか?
もしかしたら、親知らずが炎症を起こしているのかもしれません。
親知らずの痛みや腫れを放置しておくと、炎症がどんどん広がり口腔内に悪影響を及ぼします。
そうならないためにも、早めに歯科医院へ行って一度みてもらいましょう。
Contents目次
こんなお悩みありませんか?
- 親知らずのあたりが痛い
- 親知らずを抜くか迷っている
- 親知らずが生えてこない
- 抜かない親知らずはあるの?
- 親知らずを抜歯するリスクとは?
- 親知らずは歯並びに影響をする?
親知らずについて
親知らずとは
親知らずとは、永久歯のなかで最も後ろに生えてくる歯で、智歯(ちし)とも呼ばれていますが、第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)が正式な名称です。
親知らずが生えてくる時期は、個人差がありますが、大体15歳ぐらいから生えてきます。
親知らずの名前の由来は、「親に知られることなく生えてくる歯」ということからついた名前だといわれています。
上下の親知らずが正常に生えてかみ合っている状態なら問題ないのですが、そうでない場合は、虫歯や炎症などのトラブルが多いことで知られている歯です。
先天的に生えない人や、歯があっても斜めに埋まっていて生えてこない人も多く、虫歯や炎症などで痛みなどがあれば抜歯するのが一般的です。
また、親知らずが生えてくるときに歯茎が腫れて炎症を起こしたり、隣にある歯を押し出すことで歯並びにも影響を与えたりすることがあります。
1番奥にあるため、歯ブラシで磨きにくく歯垢(プラーク)などが溜まりやすいので、虫歯や智歯周囲炎(ちししゅういえん)などの歯茎の炎症を引き起こしたりしてしまいます。
親知らずを抜いた方がいいケース
親知らずと聞くと、抜いたほうがいい歯というイメージはありませんか?
親知らずは、「抜いたほうがよい親知らず」と「抜かなくても大丈夫な親知らず」があります。
では、抜いたほうがいい親知らずとは、どんな歯なのでしょうか?
抜いたほうがいいケースについて解説します。
●痛みや腫れがある
親知らずに痛みや腫れがある原因として考えられることは、主に4つあります。
・虫歯や歯周病
親知らずは1番奥に生えてくる歯なので、まっすぐ正常に生えてこないと歯磨きをするのが難しくなります。
歯磨きが難しくなると、歯垢(プラーク)や食べカスが溜まり、お口のトラブルにつながります。
・智歯周囲炎(ちししゅういえん)
智歯周囲炎は、親知らずが斜めに生えてくると、隣の歯との間にすき間ができ、そこに汚れが溜まることで親知らずの周りに炎症が起きてしまいます。
・親知らずが生えてくるときによる痛み
親知らずが生えてくるときは、出てこようとする力が働くため歯茎や周りの歯を押すことで痛みがでます。
歯がまっすぐ生えてくれば痛みはおさまりますが、斜めに生えたり横向きになったりすると、ほかの歯を圧迫しますので痛みがでます。
・歯性感染症(しせいかんせんしょう)
智歯周囲炎などの炎症が周囲の組織にまで広がり、重症化することで引き起こされる症状です。
口が開かなくなり食事もできず、顔や顎がひどく腫れることがあります。
歯性感染症には「顎骨骨膜炎」や「化膿性リンパ節炎」などがあります。
●歯並びに悪影響が出ている
親知らずが、歯並びに悪い影響を与えてしまう原因と症状について解説します。
原因としては親知らずが斜めに生えたり、横向きになっていたりする場合になります。
親知らずの生えてくる方向が悪い場合や、親知らずが歯茎の中に埋まっていると、その隣にある歯が押されている状態になりますので、歯並びに悪い影響を与えることがあります。
親知らずを抜歯しても、変化した歯並びは元の状態に戻ることはありませんので、矯正を考えている方は、先に親知らずの抜歯をおすすめします。
●手前の歯を溶かしている
親知らずが手前の歯を溶かしてしまう原因と症状について解説します。
原因としては親知らずが横を向いて生えていることで、汚れが溜まり炎症がおきることになります。
親知らずが横向きに生えていると、手前の歯(第二大臼歯)に食い込みます。横向きになっている親知らずは、歯ブラシをするのが難しく、汚れが溜まり清掃不良となりやすいです。
その結果、細菌が増殖し炎症が生じてしまいます。炎症が慢性化すると、親知らずの周りの骨が溶け、手前の歯の根を溶かしてしまう場合があります。
●腫瘍や嚢胞の原因になっている
歯茎のなかに埋まっている親知らずが、腫瘍(しゅよう)や嚢胞(のうほう)の原因になる場合があります。
原因としては、骨の中に埋まっている親知らずの周りに、液状の内容物が袋状になったり、歯が原因で発生する腫瘍ができたりするためです。
親知らずなど骨の中に埋まっている歯が原因で、歯の周りに液状の内容物が袋状に生じた症状を含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)と呼びます。
ほとんどが無症状ですが、放置していると大きくなり、顎の骨を溶かすので摘出が必要になります。
また、稀ではありますが、埋まっている歯が原因で発生する腫瘍(歯原性腫瘍)ができる場合もあります。
親知らずによって起きるトラブル
親知らずが、痛みや腫れといったトラブルが多いのは、顎の骨の大きさが昔に比べて小さくなったことにより、歯が生える場所が減ってしまったのが原因の1つとも考えられています。
さらに、虫歯や歯周病など、親知らずによって引き起こされるトラブルはほかにもあります。
●虫歯・歯周病
親知らずによって引き起こされるお口のトラブルで多いのが、虫歯や歯周病です。
親知らずは、1番奥に生えてくる歯なので磨きにくいのですが、その歯が斜めに生えてくると、手前の歯(第二大臼歯)もさらに磨きづらくなるため、虫歯の原因となります。
歯の周りに汚れが溜まったままだと、親知らずだけでなく、手前の接している歯まで虫歯になり、痛みや腫れが起こる可能性があります。
また、親知らずは、歯周病にも大きな影響を与えます。
十分な歯磨きができないと、虫歯や歯周病の原因となる細菌が増加します。
細菌が増えると、炎症が強くなり痛みがでます。
症状が悪化すると、歯を支えている周りの骨にまで影響が広がってしまう場合もあるため、早めに歯科医院を受診されることをおすすめします。
●歯冠周囲炎
歯冠周囲炎(しかんしゅういえん)は、親知らずの周りに最も発生しやすい疾患で、特に下の親知らずによく見られます。
歯冠周囲炎は、親知らずが斜めに生えることで、歯と歯茎の間に歯垢などの汚れが溜まり、それが原因となって歯肉に炎症が起きてしまっている状態を指します。
歯冠周囲炎は、親知らずの周りが赤く腫れ、膿がでるなどの症状がみられます。
炎症が顎の骨まで広がると、口を開けるのが困難になったり、飲みこむときに痛みを感じたりするようになります。
安心して治療を受けていただけます
安心・安全な治療
当院では、レントゲン・CT・歯茎の検査など精密検査を行い、痛みや違和感などの根本的な原因を探りあてることから治療をはじめます。
診察室はプライバシーに配慮し、全て「完全個室」となっています。
診療ユニットは、身体への負担を少なくするように人間工学に基づいた設計となっており、長時間の治療でも疲れにくく、快適に治療を受けていただくことが可能です。
また、感染対策も徹底しており、手洗浄では落としきれない微細な汚れや菌(B型・C型肝炎ウイルス、HIVウイルスなど)まで死滅させることのできる機器の導入や、滅菌基準の厳しい「ヨーロッパ基準」をクリアした滅菌器を導入しているため、日本の基準よりも高いレベルでの滅菌が期待できます。
患者さまに、少しでもリラックスして治療をうけてもらえるよう環境にこだわり、徹底した感染対策も行っていますので、安心してご来院ください。
当院の親知らずへの
アプローチ方法
レントゲンだけでなく
CTでも検査をします
親知らずの生えかたには個人差があるため、抜歯の難しさや、術後の痛み腫れなどといった症状は人それぞれ異なります。
特に、下の親知らずの近くには下歯槽神経(かしそうしんけい)といった神経が近い位置にあります。
当院では、安全に抜歯を行うため、レントゲンだけでなくCT検査をした上で親知らずを抜歯することができるので、安心してご来院ください。
しかし、場合によっては大学病院を紹介させていただくこともあります。
また当院では、抜歯をしたあとの傷口に直接入れて使うことができる止血剤”テルプラグ”をご用意しています。
テルプラグはコラーゲンでできており、抜歯によってできた傷口を保護するだけでなく、傷口の治りを促し、痛みが出にくくなる作用があります。
抜歯したあとも消毒に来ていただいて、感染などが起こってないか確認し、アフターケアもしっかりとさせていただきます。
親知らずの抜歯の注意点・リスク
抜歯後の注意点
抜歯後になるべく控えていただきたい項目は次のとおりです。
・当日は運動やお風呂など身体を温めることは避ける
・飲酒は腫れが引くまで控える
・抜歯部分は、指や舌で触らないようにする
・歯ブラシの際は傷口に当たらないように気をつける
・うがいはなるべく避ける
・麻酔が切れるまで食事は控える
・抜歯後はなるべくやわらかい物を食べる
・硬いものや辛いものなどの刺激物も避ける
・処方された抗生物質は飲み切る
・タバコは傷の治りを悪くするため控える
・抜歯後、次回予約は必ず取り来院する
治療後のメンテナンスについて
定期的なメンテナンスが大切です
治療後は定期的なメンテナンスに通っていただくことをおすすめしております。
メンテナンスでは、抜歯した部分を含めお口の状態をチェックさせていただきます。
また、虫歯や歯周病などを予防するために、歯並びや歯の形に合わせて患者さまお一人おひとりに合ったブラッシング指導を行いますので、3ヶ月に1回はご来院ください。
よくある質問
-
親知らずの抜歯は当日中に
終わりますか? -
親知らずの抜歯自体は1日で終わります。
しかし、次の日に傷口の消毒に来ていただく場合や、縫合している場合は抜糸の処置が必要になることがあります。
-
親知らずを抜いたあとは
腫れますか? -
親知らずを抜く際に、歯茎を切開したり、骨を削ったりする場合があるため、抜歯後に腫れてしまうケースもあります。
腫れのピークは2日程です。
それから徐々に腫れが引いていき1週間ぐらいで元に戻ります。
-
親知らずは早く抜いたほうが
いいですか? -
口の中の健康に悪い影響を及ぼす親知らずは、なるべく早く抜いたほうがいいです。
-
親知らずの抜歯後は、食事をしても
大丈夫ですか? -
抜歯直後の2~3時間は食事をすることは避けてください。
麻酔が効いているため感覚が鈍っており唇をかんでしまったり、熱いものを食べて口の中がやけどをする恐れがあるからです。
麻酔が切れたあとは、おかゆや雑炊などのやわらかい物を食べるとよいでしょう。
-
親知らずの抜歯後は、冷やしても
大丈夫ですか? -
親知らずを抜いたあとは、冷やさないようにしましょう。
冷やしすぎてしまうと、傷の治りが悪くなってしまいます。
Doctor's messageドクターメッセージ
親知らずは、親の監視下から離れる年齢である18歳~22歳頃に生えてくる歯であるため「親知らず」といわれてます。
最奥に生えてくるため、虫歯や歯茎の炎症トラブルを招くことが多く、健康な親知らずであっても、抜歯を検討されることがあります。
当院では、親知らずだけを診るのではなく、お口全体を診て、長期的に安定した口腔環境が整うよう治療や抜歯を提案させていただきます。
抜歯にお悩みの方は、当院でご相談ください。
町田エス歯科クリニック院長
大口 慧士
最適かつ高精度な治療を
みなさまに
エス歯科グループでは、豊富な知識と経験を積んだドクターが
あなたに合った最適かつ高精度な治療を提供いたします。
機能的治療から審美的治療までお口に関するお悩みは何でもご相談ください。
監修者情報
- 町田エス歯科クリニック 院長 大口 慧士
- 資格:歯科医師
出身大学:神奈川歯科大学
▼メッセージ
その歯だけを診るのではなくお口全体を診て原因を探り、長期的に安定した口腔環境を提供するために治療を行っております。
なぜ治らないのか、どうして悪くなったのかを見極める高い診断力、それを支えるCTやマイクロスコープなどの最新設備、インプラント、矯正など各分野のエキスパート。
生涯歯で困らないライフスタイルの実現をサポートするための環境、Dr、スタッフが、皆様をお待ちしておます。
資格 Qualification
ドクターコメント Doctor comment
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